【レポート】大人の女性限定! キャンドルに灯された読書会に参加してきた
2019年12月6日
編集部
FILAGEは11月29日、「働く女性のためのキャンドルナイト読書会」を開催した。仕事や育児、日々を頑張る大人の女性たちが安心してくつろげる"巣"のような場所になればと開催された同イベント。働く女性の一人である筆者も実際に潜入してみたので、その様子をレポートしよう。
"巣"みたいな読書会って?
同イベントは、働く女性に向けた選書サービスを行うFILAGEが主催するもので、今回で2度目の開催となる。冒頭の"巣"のような読書会という表現について、同社代表のナカセコさんは、「読書会と検索すると、勉強色が強かったり、ビジネス寄りのものが多いと感じた。それならば、心の幅が広がって、もっとリラックスしながら参加できる場所を作りたい思い、一度参加した人が、いつでも気軽に戻ってこれる"巣"のようなイメージで企画した。」とコメントしてくれた。
今回の会場は東京都・東急東横線 都立大学駅から徒歩3分にある「ニジノ絵本屋」。"作り手と読み手の架け橋"になることをモットーに展開する絵本専門店だ。
通常は、選び抜かれたこだわりの絵本や雑貨類が並ぶ明るい店内だが、今夜はキャンドルナイト! 店内にはキャンドルが並べられ、参加者に提供されるビーガンスイーツとデカフェコーヒーの香りが満ちていた。
はじめましてのごあいさつ からスタート!
開始時刻である19時には、参加者も席に着き、自己紹介からイベントスタート!
リピーターはもちろん、友人の勧めで訪れた人、主催者の著書をきっかけに参加した人。子育て真っ只中の人や子育てを終えた人、長年勤めた会社を退職したタイミングの人や今日も仕事を終えてきた人など、参加したきっかけやそれぞれの背景もさまざま。
「前回の読書会で、自分の視野が広がり、豊かな時間を過ごせました。今夜もどんな人や本と出会えるか楽しみです。」と話すリピーターや、「子育て中は、読み聞かせなどで本に触れる機会も多かったが、子供が成長するにつれて、本を手に取る機会も減っていった。日々の忙しさで置き去りにしていた昔の自分や、忘れかけていた感覚を取り戻したいと思ってきました。」という参加者の声もあった。
テーマは”昔から、好きな本”
今回のテーマは「昔から好きな本」。それぞれに思い入れのある本を持ち寄り、その本の好きなところ、その本にまつわるエピソードを紹介するという流れだ。手元には、他の参加者の話をメモできるようにワークシートも用意された。
それぞれの本の紹介が始まると、ほとんどの人が初対面のはずなのに、まるで放課後のおしゃべりのような空気感だ。
「学生時代、あまりお金がなかった時代に購入した本だから、より思い入れが強い。」「幼少期に、この本に登場する食べ物のシーンを想像していたことがきっかけで、現在では映画の食事のシーンもすごく好きなんです!」という購入当時のエピソードから、「他人からみたら大したことないようなことで気落ちしてしまった時に、読みたくなる。」「雨の日が億劫になる気持ちを変えてくれた。」など、どんな時に手に取りたくなる本か、それぞれの日常のエピソードや自身のルーツと合わせて語られた。
あっという間の2時間を終えて……
手作りのビーガンブラウニーと、優しいデカフェのコーヒーを味わいながらおしゃべりしていると、あっという間に時計は21時を回っていた。参加者たちは、口々に、「知らない本を知れてよかった。」「あの本、絶対読んでみよう!」など話しながらすっきりとした笑顔で帰っていった。
次回の開催は2月を予定。今後も参加者にとって出入り自由の身近な存在を目指し、読書会や朗読会、ブックカーを展開していく予定とのこと。読書会に興味を持った人、視野を広げたい人、ちょっとした非日常を楽しみたい人は、ぜひ、同社サイトをチェックしてほしい。