"受け身にならない"働き方改革を! セゾン情報システムズが働き方改革に込めた想いとは?--中編--

"受け身にならない"働き方改革を! セゾン情報システムズが働き方改革に込めた想いとは?--中編--

2019年4月25日
編集部

セゾン情報システムズが実践する働き方改革。前編では、同社が働き方改革を導入した背景について話を伺いました。中編では、同社が整備する制度を実際に利用しているママ社員の働き方をご紹介します。

子ども3人を育てるママ社員の働き方は?

──それでは、鈴木さんについて教えてください。普段は具体的にどのような仕事をしていますか?

鈴木さん:はい。コーポレートサービスセンターのHRサポート部に所属していて、メインは給与まわりですが、労務関係も担当しています。

──鈴木さんは、3人のお子さんがいらっしゃるそうですが、仕事と育児を両立する中で、今もっとも活用している制度を教えてください。

鈴木さん:今1番活用しているのはフレックス制度ですね。子どもの各種手続きで役所に行かなきゃいけない時や、予防接種や急なけがなんかで病院に連れて行くこともあるのですが、そこで有休を使わずに調整できるので、すごくありがたいです。特に、子どもが急に熱を出した時は、とにかく保育園をお休みしなければいけないので、そんな時に備えて、できるだけ有休は残しておきたい。なので、手続きなどのために、ちょっとの時間が必要な場合は、フレックスで調整しています。

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フレックス制度を活用しながら働いているそうだ。

──テレワーク・在宅勤務制度はあまり使用していないんですか?

鈴木さん:現在はそんなに使っていないんです。というのも、我が家は夫が 1 年間育休をと って育児に専念してくれているんです。だから、この1年間は私が仕事をがんばる期間。

うちは、もう3人目の子供なので、今回育休を取得したら3回目になるのですが、これまでに2回の育休経験をふまえて、「もう嫌です」って(笑)この 1 年間は夫に家庭のことを任せて、私は復職することにしました。

来年、1番上の子供が小学校に入学するタイミングで、夫も復職するので、そこからは私も週1~2日くらい在宅勤務をするつもりです。小学生になると、「宿題見なくちゃ!」とか、「明日の授業はこれだから、これ準備しなきゃ!」など複雑になってきますよね。だから、自宅で仕事をすれば、通勤時間がいらない分、有効活用できるのかなと思っています。

現在も、夫の体調が悪い時などは私が保育園に送っていかなければいけない時もあります。その場合は、定時に出社が難しくなるのでフレックスで調整させてもらっています。その度に休まなくてもいいので、かなりありがたいです。

森本さん:会社としても、本人の希望で調整してでも出社してくれるならありがたいし、合意形成ができていれば、あまり細かいことは言わないようにしていますね。

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働けることがとても嬉しい! と語る鈴木さん。

3度目の育休を取らなかった理由は?

──既に2回育休をとった経験をふまえて、3回目は育休を取らずに復職を選んだのはどうしてですか?

鈴木さん:うーん……。お金がもらえるから。

一同:笑い

鈴木さん:うーん……。私の場合は、気持ちの部分も大きかったかもしれません。育休中って、仕事の時のように「プロジェクト終わったー!やったー!」みたいな感覚も、正直あまりなくて。あと、育休を2回経験してすごく感じたのは、社会と断絶されているというか、あまり関わりがなくなった気がしてしまって、それが一番悲しかったんですよ。不安とか、焦りとか、孤独とか。

仕事をしている時は社内のみんなとも関われるので、社会と関わっているという実感を持ちやすいのかもしれないです。私は、もともと仕事は絶対やめたくないタイプということもあって、ちょっと育休はもう辛くて……。仕事に復帰しないとすごく不安になっちゃうというところが大きかったですね。

森本さん:私たちはスタッフ部門で、そこまで時間の移り変わりが早い仕事をしているわけではないので、毎年の法改正をタッチアップすればなんとかついて行けるとは思うんです。でも、特に IT 企業だと、日進月歩で技術がどんどん目まぐるしく変わっていく中で、1年間お休みすることに不安もきっとあるし、逆にストレスになるというパターンもあるような気がしますね。

──そうですね。働いている業界や職種で、かなり左右されそうですね。

森本さん:そうなんです。だから、来期からは育休中の社員の方に利用していただけるような教育を導入しようと考えているんです。ただ人によって全然ニーズが違うので、押しつけるつもりは全くありません。選択肢の一つとしてツールを提供して、必要な人に必要なものを使っていただく。内容も、技術の勉強から子育てに関する教育プログラムまで幅広く揃える予定です。

正直、0歳児を抱えているママとか、「そんなのやってられないよ!」という意見もあるし、その一方で、「育休中にもできる範囲で勉強したい」という人もいるんです。また、親御さんに子育てを手伝ってもらえる家庭もあれば、自分たちだけでやらなければいけない家庭 もあるので、条件も一緒じゃないですよね。だから、本当に強制ではなく、ただの選択肢の1 つにしかしてはいけないなと思っています。

残業できることも嬉しい!? 働くことがリフレッシュに!

──現在、ワークライフバランスは保てている方だと思いますか?

鈴木さん:はい。今は、どちらかというと家のことは夫にお任せという感じなので、残業したりすることもあるんですけど、それが嬉しいんですよ。

──残業することが嬉しい?

鈴木さん:そう。時間外で働けることが、逆にうれしいんですよ(笑)

──働くこと自体がリフレッシュになっているということでしょうか?

鈴木さん:そうですね。2回の産休と育休を経験して、子供のことは本当に大好きなんだけど、今は正直「専業主婦はもうおなか一杯!」という気持ちだったので、単純に、「働けること」が嬉しいんです。

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