子育ても仕事も諦めたくない人たちに 今、「託児所付きサテライトオフィス」が熱い!-前編-

2019年11月7日
富永恭子(ロビンソン)

生産性の向上やワークライフバランスの観点から多くの企業が働き方改革に取り組むなか、テレワークを推進する動きが広がっています。でも、「テレワークってなに? 在宅勤務と何が違うの?」という疑問をもっている人も多いのではないでしょうか? そこで今回は、テレワークの説明から最近よく聞く「サテライトオフィス」の活用方法までご紹介します。


■テレワークって何?

まず初めに、テレワークとは、「tele = 離れた場所」と「work = 働く」を合わせた造語で、情報通信技術(ICT)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のこと。

テレワークの中でも、働く場所によって大きく次の3つにわけられます。

(1) 自宅でパソコンとインターネット、電話、ファックスを使い、会社と連絡を取りながら仕事をする「自宅利用型テレワーク(在宅勤務)」

(2) 顧客先や移動中にパソコンや電話を使って働く「モバイルワーク」

(3) サテライトオフィスなど勤務先以外のオフィススペースで、パソコンなどを利用して働く「施設利用型テレワーク」

■ますます広がるテレワークの利用

株式会社ザイマックス不動産総合研究所がまとめた「首都圏オフィスワーカー調査 2018」によれば、テレワークを週に少しでも実施していると回答した人は8.1%。

性年代別では、男性は、若い年代と40歳〜45歳の管理職世代のテレワーク率が高いのに対して、女性は、35歳〜39歳が高いという結果になっています。

また、小学校低学年以下の子どもがいる方の割合が13%と最も多く、まさに子育て世代がテレワーク実施の中核にあるこがわかります。

01
テレワーク実施率

02
<性年代別>テレワーク実施率

03
<子どもの有無別>テレワーク実施率

さらに同調査によれば、現在のワークプレイス環境に対する満足度は、テレワークをしていない人(31.2%)よりも、テレワークをしている人(59.4%)の方が2倍近く高くなっています。

ワーカー個人の観点でも、約45%の方が自分の仕事に合わせてテレワークを実施したいという意向を持っているとしており、今後、テレワークを活用する人はまだまだ増えると予想されます。

(出典) ザイマックス不動産総合研究所「首都圏オフィスワーカー調査2018」

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