【連載】元公務員ライターのノマド生活レポ ―第2回―「意外と普通!? ノマドワーカーの1日のタイムスケジュール」

【連載】元公務員ライターのノマド生活レポ ―第2回―「意外と普通!? ノマドワーカーの1日のタイムスケジュール」

2019年7月11日
新美友那

第2回 「意外と普通!?ノマドワーカーの1日のタイムスケジュール」 こんにちは、元公務員ライターの新美です。 ノマドワーカーとして主に在宅で仕事をしているのですが、自分で1日のスケジュールを決めて働いています。 そこで今回は、「家で仕事をする」ということについてあまりイメージが湧かない方や、在宅ワーカーをしているけれどなかなかスケジューリングがうまくいかない方に向けて、私の1日のスケジュールをお伝えしてみたいと思います。


前回、「ノマドワークはかなり合理的で現実的な働き方」とお伝えしましたが、自分でスケジュールをうまく管理できなかった独立当初は、高すぎる自由度に逆に振り回されていた気がします(笑)。ノマドはせっかく自由な働き方なのになぜスケジュールをかっちり決めているのか、理由から実際のスケジュール、そのメリットについてお伝えします!

わざわざスケジュールを決めるのは、「逆に楽だから」

始業時間や終業時間など、私が1日のスケジュールを決めるようになったのは、「その方が楽かも」ということに気付いたからです。

初めは自分でスケジュールを決められることが楽しく、好きな時に起きて深夜まで仕事をするなど、比較的自由なスケジュールで仕事をしていました。しかしそれを続けていると、平均的に作業量が確保できず仕事の予定が立てづらくなったり、生活リズムが崩れて体力が落ちたり体調を崩したりしました。

これではいけない!と思い、今はほぼ決まったスケジュールで仕事をしています。具体的なスケジュールは、以下でご紹介します。

公務員時代よりちょっとゆるい、私のノマドスケジュール

s02
自室がオフィス代わりです

8:30 起床
朝食を食べたりYouTubeで動画を見たりして、頭を起こします。

9:00~始業
メールチェック・返信から始めます。Gmail・Chatwork・Slack・Messengerなど、クライアントさんによって連絡に使用するツールが違うので、会社員時代より時間がかかりがちです(30~60分程度)。その後、締め切りの近い原稿から着手していきます。1記事に2時間程度かかることが多いです。

13:00~昼食・休憩
昼休みがてら昼食を食べます。取材やイベントなどで外にいない限り、だいたい簡単な自炊で済ませています。午後眠くならないよう、炭水化物はとらずにおかずだけ食べることが多いです。この時に夕食用のお米を炊いたり、少し家事をすることも。息抜きはもっぱらYouTubeやTwitterです(笑)。

14:00~仕事再開
モチベーションを保つために、気分を変えて午前中とは違う部屋で作業することが多いです。自室やリビング、寝室など、場所は気分で決めていますが、どうしても気が乗らないときは近所のカフェに行き、人目のある場所に自分を置くようにします(笑)。

19:00 終業
1記事書けたタイミングや、1時間以上作業が続いたタイミングで休憩を取っているので、終業時間はやや遅めです。休憩を除いた1日の稼働時間は、大体7~8時間。遅めの夕食を食べて、1時間ほど休憩します。

20:00~ブログ執筆
普段は自由時間ですが、最近はポートフォリオや広告収入を得る目的で毎日ブログを書いています。画像選定やアイキャッチ作成も自分でやるので、大体2.5時間ほどかかります。

22:30〜 自由時間・明日の準備
お風呂・歯磨きなどの身支度をしながら、動画を見たりスマホゲームをしたりと自由時間を楽しみます(笑)。 次の日が取材の場合はPC・カメラなどの充電や明日の流れの確認などを行い、少し早めに寝ます。

25:00 就寝

スケジュールを固定するメリットは「仕事が安定すること」

s03
営業時間を明記して、連絡をとりやすくしています

スケジュールを固定するとせっかく自由なノマドの良さが活きないように思えますが、意外とメリットがあります。

・1日の作業量が計算しやすい

1記事に2時間など、各作業にかかる時間が大体決まっているため、受注の際に「この日は○記事書くからもう追加の仕事は受けられない」などと適切な調整ができます。これが上手く計算できないと細かい納期の交渉ができず、「今週は徹夜になるほど忙しいのに、次の週は全然仕事がない…」ということになりがちです。

・作業量が安定しやすい

スケジュールを決めていると毎日大体同じ量の仕事をするので、モチベーションによって作業量が左右されることが少なくなります。そうすると仕事も前倒しやすくなり、納期に遅れる可能性を下げる効果も。作業量が一定量確保されるので、それに合わせて営業するだけで収入も安定します。

・急な依頼にも対応しやすい

急な依頼や修正などの連絡にすぐ返信できることで、クライアントさんからの信頼を得たり、その時の仕事ぶりによってはその後の依頼につながったりすることもあります。クライアント側からしても、「この人はこの時間に働いている」と分かった方が、依頼や連絡をしやすいですよね。


私は毎日こんな感じで仕事をしています。ただ、自由がメリットのノマドワーカーとして、体調が優れない時やどうしてもモチベーションが上がらない時は、思い切って1時間休んだり昼寝をしたりすることも。最初はペースをつかむのに苦労しましたが、毎日のスケジュールを固定化してからかなり楽になり、逆に自由度が高まった気がします。

ノマドワーカーを目指している方や、スケジューリングにお悩みの方は、もしよかったら参考にしてみてくださいね。

執筆者プロフィール
profile

プロフィール:1988年鹿児島生まれ、東京育ち、千葉在住。 法政大学卒業後、都内市役所に5年ほど勤めて退職。2017年からフリーライターに。編集・取材・講師・イベント登壇を主に行っています。趣味は、アニメ・漫画、美味しいもの巡り、珍しい焼酎を飲むこと、飼い猫と遊ぶこと。 Twitter: @inaka_free213

関連する読みもの