【連載】元公務員ライターのノマド生活レポ ―第4回―「便利!ノマドワーカーの必須ツール~サービス・アプリ編~」

2019年8月13日
新美友那

こんにちは、元公務員ライターの新美です。大卒後に約5年勤めた市役所を辞め、フリーライターになって3年目になりました。 この連載では、そんな異色の経歴を持つ私から見た「ノマドワーク」等の新しい働き方についてや、そんな働き方を目指す方に向けたメッセージを楽しくお伝えしていければと思っています。


前回はモチベーションUPについてお話ししましたが、やる気と同じくらい効率も大事ですよね。とはいえ、どうすれば効率化が進むのか、ノマドワークだとなかなか情報が入ってこないもの。

そこで今回は、実際に私が作業をする際に使っているツールを、「サービス・アプリ編」「アイテム編」の2回にわたってお伝えしていきます。

Evernote (エバーノート)

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Evernote (エバーノート)

幅広い用途で使える万能メモサービス「Evernote」。出先でメモを取る際、携帯や紙のメモなどはよく使われますが、Evernoteなら携帯・PCなど複数のデバイスからメモを残すことが可能。しかも同期できるので、情報を一括管理できるようになります。

特に便利なのは、検索窓から探したいメモを検索できること。これは紙のメモではできませんよね。また、自分の実績や忘れがちな毎月の定例作業、固定費・収入予定などをページ別にまとめておくと、「この営業に使えそうな実績は?」「作業漏れはないか?」「いついくら支払い(収入)がある?」等、すぐ確認できます。

自己管理が重要なノマドワーカーにはかなりおすすめです。

GoogleDrive

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GoogleDrive(グーグルドライブ)

「GoogleDrive」は、文章や写真、スライドなどを、無料でクラウド上に保存できるサービスです。Evernoteとの違いは、WordやExcelに変換できる類似アプリがあること。

その中でも特にGoogleDocument(グーグルドキュメント)やGoogleSpreadsheet(グーグルスプレッドシート)は、原稿に対する修正指示やレギュレーション・進行表の共有など、クライアントとの情報共有に使われやすいのが特徴です。

また、クラウド上にデータを保存するため、PCが急に壊れてしまっても安心です。ノマドワーカーにとってデータのバックアップは必須ですが、書きかけの原稿などを全てGoogleDriveで管理していれば、個人でのバックアップが間に合わなくても原稿は保存されます。随時自動保存してくれるので、保存忘れの心配もありません。私は原稿をはじめ、案件の管理シートやブログのネタ帳をGoogleSpreadsheetで作って管理しています。

toggl(トグル)

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toggl(トグル)

作業時間を計るのにおすすめのツール、「toggl」。何時間作業したかが分からなくなりがちなノマドワーカーにとって、自己管理がしやすくなるツールです。

使い方は、プロジェクト名を入力した後にスタート・ストップボタンを押すだけ。作業ごとに時間を計っていけばその履歴が蓄積され、その日何の作業に何時間使ったかがすぐわかります。

頑張ったと思っていたけど意外と作業していなかったり、逆に意外とたくさん作業していたり…。ノマドワーカーは進捗を全て自分で管理しないといけませんが、時間で作業状況を正確に把握することで、自己管理の精度が上げられます。

また、記録した履歴が毎日グラフにまとめられるので、週ごとにレポートとして見ることができます。「毎週水曜日は稼働時間が減っている」「この作業には時間がかかりすぎている」など、毎週少しでも見直すと、改善点が見つかりさらに効率化できます。

Todoist(トゥードゥーイスト)

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Todoist(トゥードゥーイスト)

「Todoist」は、web上で管理できる「やることリスト」です。PC・携帯のどちらからでも使え、タスク名・〆切日時を設定することで、いつ何をやればいいかがひと目でわかるように管理できます。

優先度も赤・オレンジ・青・白の4段階で設定でき、締切の時間まで書き込めるのが便利な点。私は取材やイベントなどで外出する予定も多いので、タスク名に「最寄り駅・待ち合わせ場所・関連HPのURL」まで書いています。そうすると、例えば2週間前に入った用事でも、直前になって「どういう案件だっけ?」とメールを見直す必要がなくなります。

なお、Todoistは「1週間分の予定しか見られない(検索すれば可能)」「完了済みのタスクは確認できない」という弱点がありますが、Googleカレンダーと同期すれば全ての予定がGoogleカレンダーから見られるので、その弱点も解決できます。

チャット・通話ツール

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チャット・通話ツール

クライアントとの連絡手段として、ノマドワーカーにはチャットツール・通話ツールの利用が必要不可欠です。チャットツールとは、LINEのようにたくさんの人とチャットでやり取りできるサービスのこと。「Chatwork」「Slack」などのツールが有名で、Wordなどのデータのやり取りや、音声・動画通話ができるものもあります。

通話ツールとは、オンラインで音声通話やビデオ通話ができるサービスのことです。「Skype」「Zoom」などが有名で、遠くのクライアントとも自宅にいながらMTGができるため、ノマドワーカーに重宝されています。

打ち合わせでクライアントの会社に出向くと、半日潰れる上に交通費もかかってしまい、ノマドワーカーとしてはつらいところですよね。通話ツールを使ったオンラインMTGなら、先方も会議室の用意が不要になりますし、こちらも家で話ができるのでかなり効率的です。

私は打ち合わせを打診された時は「通話ツールでのオンライン打ち合わせを推奨しておりますが、いかがでしょうか?」と提案するようにしています。またTwitterでは、通話ツールを使ったノマドワーカー同士のオンライン交流会・飲み会の参加者を募っていることもあるので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。


ノマド歴の長い人にはおなじみのツールが多かったかと思いますが、正直私は独立するまで、これらのツールは1つも知りませんでした(笑)。でも今では、どのツールが欠けても仕事にならないくらい活用しています。1つでも合うツールを見つけて活用することは、結果的に大きな効率化につながるのではないでしょうか。

どのツールも無料で使えるので、気になるものがあったらぜひ使ってみてくださいね。次回は「アイテム編」ということで、Amazonなどですぐ購入できる便利な道具をご紹介します。お楽しみに!

執筆者プロフィール
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プロフィール:1988年鹿児島生まれ、東京育ち、千葉在住。 法政大学卒業後、都内市役所に5年ほど勤めて退職。2017年からフリーライターに。編集・取材・講師・イベント登壇を主に行っています。趣味は、アニメ・漫画、美味しいもの巡り、珍しい焼酎を飲むこと、飼い猫と遊ぶこと。 Twitter: @inaka_free213