【連載】元公務員ライターのノマド生活レポ ―第8回―「ほぼ日本!? 今どき海外ノマド事情~タイ・バンコク編~」

【連載】元公務員ライターのノマド生活レポ ―第8回―「ほぼ日本!? 今どき海外ノマド事情~タイ・バンコク編~」

2019年10月25日
新美友那

第8回 「ほぼ日本!? 今どき海外ノマド事情~タイ・バンコク編~」 こんにちは、元公務員ライターの新美です。大卒後に約5年勤めた市役所を辞めてフリーライターに転職、3年目になりました。 この連載では、そんな異色の経歴を持つ私から見た「ノマドワーク」等の新しい働き方や、そんな働き方を目指す方に向けたメッセージを楽しくお伝えしていきます!


前回は、約1週間タイでノマドワークをしてみて感じた「海外ノマドのメリット・デメリット」をご紹介しました。今回は「海外のコワーキングスペースってどんな感じ?」「Wi-Fiは問題なく通じる?」など、より具体的な「海外ノマド事情」をお伝えします!

コワーキングスペースは日本以上!?フリーWi-Fiのカフェもたくさん

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AIS D.C.は安くてとても快適!いろんな国籍の方が利用していました

私は普段、近所のカフェで作業をすることが多いのですが、今回はタイのコワーキングスペースにも行ってみました。訪れたのは、プロンポン駅直結の建物「エンポリアム」5階にある「AIS D.C.」。ここが快適すぎたので、少しご紹介します。

利用には簡単な会員登録が必要ですが、タブレットに必要事項を入力するだけで5分程度で済みます。利用料も安く、なんと1日約500円。年間利用料は約4,000円なので、9回以上利用される方は年間契約の方が安いという、かなりお得な料金体系になっています。

入場カードをゲートにかざして入ると、見渡す限りの作業スペースが!席数もかなり多く、「せっかく来たのに席がない」という心配も必要なさそうです。各テーブルにはたくさんの電源があり、もちろん無料Wi-Fiも完備。利用者はタイ人より外国人の方が多い印象でした。ここで数時間仕事をしましたが、周りも静かで広くて綺麗なので、ここがタイだということすら完全に忘れて集中できました(笑)。

コワーキングスペースはもちろん、タイの街中にはたくさんのカフェがあり、Wi-Fi完備のところがほとんどです。電源席のあるカフェも多く、ラチェーウィ駅近くに滞在した時は毎日同じカフェで作業をしました。他にも作業中の外国人らしき方がいたり、店員さんにも簡単な英語が通じたりと、カフェもかなり作業しやすい場所でした。

いたるところにWi-Fiが。ポケットWi-Fiを契約すれば万全

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カフェにももちろんWi-Fiが。電源もありました

タイは無料のWi-Fiがあらゆるところで飛んでおり、基本的にどこにいても何かしらのWi-Fiが利用できる状態でした。コワーキングスペースやカフェはもちろん、滞在した3つのゲストハウス・1つのホテルの全てに無料Wi-Fiが通っており、速さも充分でした。

今回初めてのタイ渡航だったため、1日590円で使い放題のポケットWi-Fiを契約していきましたが、これだけたくさんの場所でWi-Fiが使えるので実際は必要ないかもしれません。なお、SIMフリーの携帯電話をお持ちの方は、タイの空港でポケットWi-Fiより割安な海外用SIMカードを売っているので、そちらを利用すればより安くWi-Fiが使えます。

移動時にネットが使えないとかなり不便なので、ポケットWi-FiかSIMカードのどちらかは一応必要だと思います。しかし、旅慣れた方や特に観光はせずゲストハウスにこもる方は、どちらも持っていなくていいかもしれないと思えるくらい、Wi-Fiは日本以上にさまざまな場所で使えました。

ノーストレスでノマドワーク可能。むしろ日本より快適?

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ゲストハウスの作業スペース。おしゃれでテンションもあがります(笑)。

タイはコワーキングスペース・カフェなどノマドワークしやすい場所が豊富にあり、Wi-Fiも電源もいたるところにあるので、外国なのにほぼノーストレスでノマドワークができました。むしろWi-Fi・電源の充実度を考えると、「日本より快適かも……!?」と思ってしまったほどです(笑)。

あえてデメリットを挙げるとすれば、場所によっては冷房が強すぎること(結構多い)、日本との時差が2時間あるので毎回計算しないといけないことです。でも、どちらも慣れれば気にならない程度のことですし、タイでのノマドワークはかなり快適でした!

固定費を抑えて自由に働きたい方、ワーケーションなど環境を変えて働きたい方にも、タイはかなりおすすめだと思います。渡航するまではノマドに適しているか不安もありましたが、「むしろノマド先進国なのでは!?」と認識を改めました。旅行のご予定がある方は、こうしたノマド事情にも注目しながら回ってみると楽しいかもしれません。

執筆者プロフィール
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プロフィール:1988年鹿児島生まれ、東京育ち、千葉在住。 法政大学卒業後、都内市役所に5年ほど勤めて退職。2017年からフリーライターに。編集・取材・講師・イベント登壇を主に行っています。趣味は、アニメ・漫画、美味しいもの巡り、珍しい焼酎を飲むこと、飼い猫と遊ぶこと。 Twitter: @inaka_free213

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