"幸せのプロ"でいてほしい。エスクリの働き方改革は至れり尽くせり!?--後編--

"幸せのプロ"でいてほしい。エスクリの働き方改革は至れり尽くせり!?--後編--

2019年5月27日
編集部

全国に34会場のブライダル施設を運営しているエスクリ。前編では、同社の育児と仕事を両立するための制度についてご紹介しました。後編では、ワークライフバランスや健康管理への取り組みと、同社が労働環境の整備を通して伝えたいメッセージをご紹介します。

──ブライダル業界というと、とても忙しそうなイメージですが、ワークライフバランスについてはいかがですか?

鶴見さん:ブライダル業界って、そんなイメージですよね。実際、ちょっと前まで、弊社の年間休日数も107日だったんです。「サービス業の休日数はこんなもんでしょ」という感じでした。でも、「従業員も、もっとしっかり休みをとって、いろんな外的刺激を受けて、もっと仕事に活かしていこう」ということで、休日数を見直しました。

現在は、年間休日124日に加え、アニバーサリー休暇が1日。さらに、今年の4月から有休5日が義務化されたので、その分を追加して、合計130日休んでもらうことになりました。「ちゃんと休まないと評価が悪くなるよ」という指導付きです(笑)

あと、できるだけ残業もしないで効率的に働けるように、1週間ごとに残業時間を上司に報告して、業務量をコントロールしています。

──休日数がかなり増えたんですね! しかし、休日が増えて残業時間が減ると、それまでと比べて稼働時間も減ると思うのですが、何か変化はありましたか?

鶴見さん:そうなんですよ、稼働時間は減るんです。でも、意外と仕事がひっ迫して大変という話も出なくて(笑)思い切って制度を変えてみると、意外とどうにかなるものなんですよね。仕事があろうがなかろうが、残業することが習慣化しちゃって、ズルズル残ってしまうということもあったのかもしれませんね。こんなこと言うと、きっとみんなに「そうじゃない!」って言われちゃうんですけど(笑)

真嶋さん:何となく「いつも9時までいるから9時まで働く」というような"悪しき習慣"みたいなものがあったのかもしれませんね。業種柄、やろうと思えばどこまででも仕事を続けられるところはあるのですが、「それはいいことではないよ」って伝わればいいなと思います。

──その他に、働きやすい環境のために実践している取り組みはありますか?

鶴見さん:今年の4月から企業型確定拠出年金を導入しました。これまで退職金などは特に用意していなかったのですが、企業型確定拠出年金を導入することにより、会社補助分を実質退職金のような形で渡せるようになりました。また、定年以降も、従業員が自分で資産を運用していけるように、投資教育もしています。

真嶋さん:あとは、社員の健康も大切にしています。例えば、インフルエンザの予防注射も会社負担で、社内で受けることができます。育児中だと、業務時間外に病院の予約をして、子連れで予防注射を受けに行くのは、なかなかハードルが高いというか、大変なんですよね。だから、社内で受診できるという点は、とても好評ですよ。

鶴見さん:健康と言えば、がんのリスクチェックの導入も検討しているんですよ。大腸がんや食道がん、乳がんなどのリスクを確認することができるんです。健康の不安なく、安心して働いてほしいですから。

真嶋さん:4月からは従業員向けの託児所もオープンしましたね。

──すごい。制度の話が止まらない……(笑)本当に至れり尽くせりの環境を用意しているんですね。

鶴見さん:社員には全然響いてないんですけどね(笑) 人間って、どんどん欲が出てきますね……。

真嶋さん:そうですね(笑)でも、弊社は一度退職したスタッフが「やっぱりエスクリよかったよね」って戻ってくるケースも全然あるんですよ。人事部門にも出戻り組がいるし、会社としても「お帰り!」って歓迎してますよ。

──最後に、エスクリが"至れり尽くせり"な環境を用意する理由を教えてください。

鶴見さん:従業員には、「幸せのプロでいてほしい」と考えているからです。僕らはサービス業で、しかもお客様の人生で最も幸せな時間・空間を提供する仕事をしている。"幸せ"をビジネスの根幹としている以上、やっぱり自分たちが幸せでいないとお客様に提供する"幸せの質"に影響しますよね。

もちろん、結婚や出産、育児などライフステージの変化で働きやすさが左右されるようだと、働き続けることに不安が出てしまうし、社内の人間関係や労働環境が悪くてムカムカしていると、目の前の幸せそうなカップルにちゃんとした接客ができないかもしれません。

だからこそ、まずは自分が本当に幸せでいてほしい。そのために、会社で整備できるところは、できるかぎり努力していきます!

──さすが、人事部の方々も「幸せのプロ」ですね! 本日は、ありがとうございました。

関連する読みもの